2013年5月6日月曜日

宝物の一冊

先日Run boys! Run girls!に一冊の本が届きました。





















全米でベストセラーになり、現在のランニングのトレンドである、裸足系の流れを作った本「BORN TO RUN」。その原書です。

ただ、この「BORN TO RUN」、普通の原書ではありません。それは、表紙を開くとわかります。

そう、サインが入っているのです。そして、これが本当に貴重なサイン。上から順に見ていきますね。
Gracias. Run Free! Caballo Blanco.
のっけから感動的なサインが来ました。「BORN TO RUN」の最重要人物、Caballo Blancoが作中の名言、Run Free! を直筆で書いています。彼がずっと大事にしていた想いなんでしょうね。残念ながら彼は昨年帰らぬ人となってしまった為、これは本当に貴重なサインです。
Run wild. Cほにゃらら
著者のクリストファー・マクドゥーガルのサインです。
DIG DEEP- Scott Jほにゃらら
トレイルランニング界のリビングレジェンド、Scott Jurekのサインです。メッセージもいいですね。DIG DEEP。Jurekの求道的姿勢がとても良く伝わってきます
BFT ほにゃらら
アメリカランニング界の柳沢慎吾ことベアフットテッドのサインです。こんな貴重な本が、どうしてRun boys! Run girls!にあるのか、その話をちょっとしますね。今年の3月に僕は仲間と「BORN TO RUN」に登場するメキシコの50マイルレース、COPPER CANYON ULTRA MARATHON(今年からULTRA MARATHON CABALLO BLANCO=UMCBに改称)に参加してきたんですが、実はこの旅にはレースとは別の目的もあったんです。それは、走る.jp山田さんの呼びかけにより2/3に日本全国で行われたララムリ祭りと称する、「BORN TO RUN」に登場する世界最速の民族タラウマラ族(ララムリ)への支援を募るチャリティーイベントで集まった寄付金を渡すため。ララムリ祭りでは実に20万円近くもの寄付金が集まり、その半分はUMCBの運営資金に(UMCBにはララムリの生活を支援する側面もあります。)、残りの半分はララムリのコミュニティの医療や教育といったインフラ整備を行っているロメイン氏(通常チャボチ=”外部の人間”を嫌うララムリに受け入れられ信頼されている希有なチャボチです。)のクリニックに、寄付しました。結果的に実際の送金は日本から行ったんですが、現地にてUMCBの運営を行うマリアさん(故カバーヨのパートナーで、彼の遺志を継いで大会運営を行っています。)とララムリの代表として、「BORN TO RUN」に登場するララムリのスター、アルヌルフォに、山田さんから目録を渡してきました。
この本はそのお礼としてマリアさんから山田さんに寄贈されたもの。そして山田さんの厚意で、こんな貴重な本は是非多くの人の目に触れるべきだ、Run boys! Run girls!に置いてみんなに見てもらおうぜ!という事になり、現在Run boys! Run girls!でお預かりしております。たかがサインと思う方もいるかもしれませんが、やはり人がエネルギーを込めて書いたものであるわけで、この本が、もう会う事のできないカバーヨや、トレイル界のリビングレジェンドのジュレクと自分を繋いでくれるものと思うと、なんかぞくっとしますね。ちなみに、このサインを書いてくれた方々、shop的な目線でもちょっとしたうんちくがあります。それは今期のLUNA SANDALSのモデル名になった人たちなんです。今期のLUNA SANDALSのモデル名は、Oso(スペイン語で熊)、Venado(同鹿)、Mono(同猿)という名前が付けられているのですが、これはそれぞれ、マクドゥーガル、ジュレク、ベアフットテッドをあらわす名前なんです。そしてこの名前を付けたのが一番上にサインをしたカバーヨ。彼は仲間にそれぞれ”スピリットアニマル”を見いだしていて、それが上記の動物なんですね。ちなみに日本人として「BORN TO RUN」が発売される前からコッパーキャニオンのレースに参加し、カバーヨとも親交のあった石川弘樹氏は El Dragonというカッコイイ名前をもらっています。流石弘樹。あだ名までカッコいいぜ。そんな、スペシャルサイン入り「BORN TO RUN」、Run boys! Run girls!のカウンターに置いてあります。気軽に遊びにきて、気軽にお手に取ってみてみて下さい!

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